カテゴリー「気象」の106件の記事

2010/11/12

【気象】広い範囲で秋の黄砂

 11月12日は、東は仙台・福島・山形に至る
東北・東日本から西日本の広い範囲で黄砂を観測しました。
国内で11月に黄砂が観測されたのは
2005年11月7~10日以来、5年ぶりのことになります。

 また東京でも11月としては1967年の統計開始以来初めて、
9~12月では1982(昭和57)年12月以来、28年ぶりの観測となりました。

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2010/10/18

【気象】19年ぶりの900hPa割れ

 フィリピンの東海上を西進している台風13号ですが、
10月17日12Z(21JST)の解析で中心気圧が「895hPa」と
900の大台を割り込み、
さらに17日18Z(18日03JST)では「890hPa」、
18日00Z(18日09JST)ではなんと「885hPa」にまで発達しています。

 最低気圧が800hPa台に下がったのは、
1991年の台風28号で記録した895hPa以来、19年ぶりということになります。

 米軍航空機による直接観測が廃止された後、
衛星観測による中心気圧推定ではほとんど出ることがなくなったと
噂される900hPa未満が久しぶりに出たことに、まず驚きです。

 さらに、今年の台風は発生数が少なく、日本に上陸した台風も、
秋田県と福井県という、観測史上初めての上陸地を選ぶ
「へそ曲がりっぷり」でしたが、
ここにきて勢力の点でも特筆すべき台風が現れたという感じですね。

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2010/09/06

【気象】今夏の東京は夜が暑い

 異常な猛暑が続いていますが、極値統計で見ると、
今年の夏の東京は「夜が暑い」という特徴が見えてくるようです。

 気象庁ホームページから、
まず「8月の最高気温の高い方から10位」までを見てみると、
今夏のベスト10入りは、7位に入った「37.2℃(2010.08.17)」のみ。

 一方、「8月の最低気温の高い方から10位」までを見てみると、
  ■3位「28.9℃(2010.08.17)」、
  ■6位「28.6℃(2010.08.15)」、
  ■8位「28.1℃(2010.08.16)」と、3つもベスト10入りしています
(しかも3日連続なのに注意)。

 9月に入っても、「9月の最高気温の高い方から10位」で、
4位タイで「35.9℃(2010.09.04/2010.09.01)がランクインしていますが、

「9月の最低気温の高い方から10位」では、
  ■1位「28.5℃(2010.09.04)」
  ■3位「28.0℃(2010.09.05)」
  ■4位「27.9℃(2010.09.02)」
  ■5位「27.5℃(2010.09.01)」と、
連日のようにベスト10の上位を塗り替えています。
(ちなみに本日6日の朝の最低気温は「27.9℃」(05:59)でしたので、
24時までこの気温を下回らなければ、4位タイでランクインということに )

 夜の熱中症が多いというのもうなずける話だと改めて思った次第です。

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2010/09/05

【気象】松江でも500hPa・6000m超え

 この夏の高層気象観測の記録「500hPa・6000m超え」ですが、
さらに松江でも記録されていました。

 気象庁ホームページによれば、
松江の2010年8月19日12Zの500hPa面高度は「6003m」。
松江に移る前の米子時代から通してみても初の6000m超えです。

 ちなみに同時刻の輪島の観測値は「5998m」、潮岬は「5996m」で、
どちらも惜しくも6000m超えはなりませんでした。

 一方、2010年9月2日00Zの鹿児島高層で、
500hPa面「6024m」という驚異的な値が報じられています。
この値が事実ならば、文句なしの記録となるのですが、
以下の点から疑問が残る値であると言わざるをえません。

(1)鹿児島500hPa面高度は、この12時間前は「5939m」、
   12時間後は「5958m」であり、この時刻の観測値のみ突出している
(2)高高度記録は12Zで出る地点がほとんどであるが、
   本事例は00Zの観測値である
(3)同時刻の客観解析では、サブハイの中心は関東東方海上にあり、
   鹿児島は5940mの内側(高気圧側)には入っているものの、
   6000mを超える値が出る気圧配置には見えない

 これ以上の検証は手に余りますので、
現時点での「6000m超え」をまとめておきます。

■鹿児島 6024m(2010.09.02 00Z)
■松江   6003m(2010.08.19 12Z)
■館野   6007m(2010.08.05 12Z)
■秋田   6002m(2010.08.05 12Z)

 やっぱりなにか不自然な気が……

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2010/08/30

【気象】東京の熱帯夜記録

 東京の熱帯夜(正確には日最低気温が25℃以上の日)が
記録的なことになっています。

 8月30日24時まで25℃を下回らなければ、計「47日」となり、
1994(平成6)年に並ぶ最多タイ記録となります(気象庁天気相談所調べ)。
 週間予報によれば、この先1週間も予想最低気温は26~27℃となっていますので、
記録更新は確実な模様です。

 また熱帯夜の継続日数も、8月10日から30日までで「21日」となり、
最長記録の1984(昭和59)年8月1日~23日の「23日」に迫っています。

 一方で真夏日日数は8月30日で「56日」と、意外や意外、
こちらは歴代10位の「62日」(1975(昭和50)年)にも届いていません。
 
 継続日数も、8月9日にMax28.9℃と途切れたのが響いて、30日で「21日」と、
こちらも歴代10位の「27日」(1978(昭和53)年7月22日~8月17日)にも
届いていません。

 これから残暑がどの程度続くのかにもよりますが、今年の夏は
まずは、「夜が暑い夏」として記録に残ることになりそうです。

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2010/08/20

【気象】南大東島の高層データ修正

 先日の「500hPa・6000m超え」で、気象庁HP上、
データ修正中だったため確認ができなかった南大東島の高層観測記録ですが、
修正データが掲載されました。

 それによれば、この夏では 2010年8月19日12Zの 5948m が
12Zとしての通年9位に入りました。

 そして注目の通年1位は、1961年10月17日00Zの 5989m で、
南大東島でもこれまで500hPaで6000mを超えたことはないことが判明。

 正式に秋田と館野の記録が、観測史上初めての
「500hPa・6000m超え」だったことが確認できました。

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2010/08/07

【気象】500hPa・6000mまとめ

 8月5日12Zの高層気象観測「500hPa・6000m超え」以外ですが、
各地の高層気象観測で記録が生まれたようです。
代表的なものとして、500hPa面のジオポテンシャル高度の記録を
まとめておきたいと思います。
なお00Zと12Zの観測を一括して順位付けしてあります。

■稚内  5935m(2010.08.06 00Z) 通年2位
              (※1位は 5938m 1989.07.29 12Z)
■札幌   5970m(2010.08.05 12Z) 通年1位
■釧路   5979m(2010.08.05 12Z) 通年1位
■秋田   6002m(2010.08.05 12Z) 通年1位
■輪島   5987m(2010.08.06 00Z) 通年1位
              (※08.05 12Zは欠測!)
■館野   6007m(2010.08.05 12Z) 通年1位
■八丈島 5979m(2010.08.05 12Z) 通年3位
              (※1位は 5985m 2007.09.20 12Z)
■松江   5990m(2010.08.05 12Z) 通年1位
■潮岬   5988m(2010.08.05 12Z) 通年1位
■福岡   5977m(2010.08.06 12Z) 通年3位
              (※1位は 5986m 1973.08.27 12Z)
■鹿児島 5966m(2010.08.05 12Z) 通年5位
              (※1位は 5982m 2001.08.03 12Z)
■名瀬   ランク外  (※1位は 5975m 1983.07.26 12Z)
■石垣島 ランク外  (※1位は 5973m 1967.07.14 00Z)
■父島   ランク外  (※1位は 5987m 1991.06.25 12Z)
■南鳥島 ランク外  (※1位は 5980m 1980.06.23 00Z)
■南大東島 ?    (※1位は 7595m 2005.09.06 00Z)


 えっ?最後の南大東島の500hPa面記録が「7595m」?
なにかの間違いでは……。

 その通り、なにかの間違いのようで
(HPに反映されるデータの入力がズレてしまったようです)、
気象庁HPに「南大東島の下記日時の高層データを修正中です。
ご利用に留意願います。(2010年8月6日)」
という断り書きが入っています。最後の日付にご注目。
きっと同じように記録を調べて
「えっ?」となって問い合わせた人が多かったことが推測されます。
この南大東島のデータが修正されて、通年1位の記録がどうなるのか、
注目です。

 それにしても、今回の記録では、仙台の高層気象観測廃止と、
輪島の5日12Zの欠測が悔やまれます。
「観測軽視」の余波が、こんなところにも……という思いです。

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2010/08/05

【気象】500hPa面で6000m

 「暑い暑い」のこの夏ですが、高層気象観測でも記録が出ました。

 最初に記録の片鱗が現れたのは、8月4日12ZイニシャルのFXFE502の
500hPa面、T=24(24時間予想図)でした。

Fxfe502_080412_4
                              (気象庁予報支援図から引用)

 仙台を中心に、一段太い線で描かれた輪が現れています。

Fxfe502_080412_up_3
   (気象庁予報支援図から引用)

 6000m!の等高度線です。
通常、サブハイ(太平洋高気圧)の目安は5880hPaとされていますから、
それより2本分高い等高度線です。
日本の高層気象観測では、500hPa面で6000mを超える観測はないようですので、
(気象庁HPの南大東島の高層観測値がミスっているので断言は避けますが)
6000mという等高度線は極めて珍しいものです。

 12時間後、5日00ZイニシャルのFXFE502、T=12では、
6000mの輪が一段と大きくなっていました。

Fxfe502_080500_3

Fxfe502_080500_up_3
   (気象庁予報支援図から引用)

 そして注目の5日12Z、実況では、以下の2地点で6000m超えを観測しました。

 ■秋田 6002m  ■館野 6007m

 実況図のAUPQ35にも、初めて6000mという等高度線が描画されました。

Aupq080512_up_2
   (気象庁予報支援図から引用)

 記録的な猛暑になっているこの夏ですが、高層気象観測の世界にも
記録を残すことになりました。

 それにしても仙台の高層気象観測廃止がかえすがえすも残念です。
もし継続されていたら、どんな数字が残せたでしょうか。
気象庁の観測軽視の姿勢を改めて批判しておきます。

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2010/03/15

【気象】高層観測 根室→釧路

 高層気象観測地点の変更ですが、米子から松江に続いて、
根室測候所も3月14日21時JSTを最後にゾンデ飛揚を終了、
翌15日09時JSTから釧路地方気象台での飛揚に変更された模様です。

Nemuro_kushiro

       左:2010年3月14日21時JST        右:2010年3月15日09時JST
(いずれもAUPQ35の300hPa面実況図から一部拡大(気象庁配信図から引用))

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2010/03/01

【気象】高層観測が米子から松江へ

 高層気象観測を行なってきた測候所が相次いで廃止されるのに伴い、
気象庁はラジオゾンデの飛揚の自動化を進めていますが、
このうち米子と根室に関して、3月から打ち上げ場所を
それぞれ松江と釧路に変更することになったようです。

 米子測候所は既に平成20年10月1日に廃止され、
「米子特別地域気象観測所」に移行していましたが、
ラジオゾンデの飛揚は米子で行なってきました。
 しかし2月28日21時の飛揚をもって米子での実施を終了し、
翌3月1日から松江地方気象台からの飛揚を開始しました。

 高層天気図を見ても飛揚場所の変更が分かります。

Yonago_matsue

       左:2010年2月28日21時JST        右:2010年3月1日09時JST
(いずれもAUPQ35の300hPa面実況図から一部拡大(気象庁配信図から引用))

 矢羽根の根元がわずかに西に移動しているのが分かるでしょうか。

 気象庁ホームページから見る限り、根室から釧路への移行は3月4日現在、
まだ行なわれていないようですが、こちらはもっと大きく場所が動くはずです。
高層気象の観測地点から、長年親しまれた「米子」の文字が消えるのは
寂しい感じもしますが、まずは観測の継続に安堵すべきでしょうか。

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